2022.09.16
令和5年度に実施される見込みの補助金事業
8月末に、各省庁から概算要求書が財務省に提出され、来年度の補助金の概要が見えてきました。今回は、概算要求書を元に、来年度注目の補助金の紹介および今年度の同様の事業との比較を行います。補助金の申請には事前準備が必須ですので、気になる補助金がございましたら、お早めに、お気軽にご相談ください!
(経済産業省)省エネルギー・需要構造転換支援事業費補助金(令和4年度の名称:先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金) |
![]() |
内容 |
(A)先進事業、(B)オーダーメイド事業、(C)指定設備導入事業、(D)エネルギー需要最適化対策事業の4事業からなり、工場や事業所における省エネ性能の高い設備・機器への更新等を補助する事業になります。 今年度からの変更点:今年度は「先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」という名称で同様の事業が行われており、その事業と比べ、来年度は予算が約100億円増加しております。また、補助率については、(A),(B)は若干補助率が下がっており、(C)は定額の補助額だったものが補助対象予算の1/3という算出方法に変更されています。 |
備考 |
変更点は多々ありますが、幅広く設備更新に使える補助金となります。ぜひ設備更新や新規設備の導入をお考えの方はご相談ください。 |
(環境省)工場・事業場における先導的な脱炭素化取り組み推進事業(SHIFT事業) |
![]() |
内容 |
CO2削減の計画策定および計画に基づいた設備更新や電化・燃料転換等を支援する事業です。 今年度からの変更点:まずは予算が約63億円増加しております。そして、CO2削減計画策定支援事業の補助率が1/2から2/3にアップしました。また、中小企業が設備導入等の事業を行う際、新たな補助額算出枠も追加されています。加えて、「企業間連携先進モデル支援」という新しい枠も登場しました。こちらは、Scope3削減目標を有する企業が複数サプライヤーの工場・事業場を対象とした計画策定等を2ヵ年以内で行う取り組みです。 |
備考 |
エスコは、SHIFT事業において「支援機関」としての登録を行っております。まずは計画策定から行い、脱炭素に向けて何から取り組むべきか明確にし、取り組んでいきましょう。 |
(環境省)ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業 |
![]() |
内容 |
「民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業(令和5年度要求額 20,000百万円)」の中の一事業となります。ストレージパリティとは太陽光発電設備の導入に際して、蓄電池を導入しないよりも蓄電池を導入したほうが経済的メリットがある状態のことを指し、その達成に向けて太陽光発電設備および蓄電池を導入する事業を補助します。 今年度からの変更点:太陽光発電設備の導入に際し、蓄電池の導入が必須となります。 |
備考 |
太陽光発電設備、蓄電池の導入により、停電時等でも最低限の事業を続けることが可能となります。発電した電気を自家消費することで高騰している電気料金の削減にもなります。ぜひご検討ください。 |
(経済産業省)災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金 |
![]() |
内容 |
災害時において燃料供給が滞った際にも自家発電設備等を安定的に稼働させるため、燃料(LPガス、石油等)を備蓄するタンクの設置や災害時の拠点となる場所への自治体による燃料タンクおよび自家用発電設備等の導入に対する補助金です。 今年度からの変更点:予算が約16億円増えております。 |
備考 |
災害等が頻発する中、事業を継続するための備えへの必要性が高まっております。ぜひご検討ください。 |
(経済産業省)クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金 |
![]() |
内容 |
電気自動車や燃料電池自動車等の普及に向けて、車両や充電設備の導入に対して補助を行う事業です。 今年度からの変更点:予算が約200億円増加しております。 |
備考 |
2050年カーボンニュートラルの実現に向けてガソリン車から電気自動車等へのシフトの流れは更に加速していくので、補助の手厚い今のうちの導入をおすすめいたします。 |
環境省、経済産業省の概算要求書より、5つの補助金を紹介いたしました。これらの補助金について、エスコでは採択実績も豊富にございますのでぜひご相談ください!他にも多数設備更新等に使える補助金事業の実施が予定されているので、お気軽にお問い合わせください。