水戸病院 様

昭和37年設立の認知症治療に力を入れた病院。CO2ポテンシャル診断を受けた後、補助金2,600万円を取得。老朽化した施設の空調・ボイラー・照明の改修を行う。削減額は年間530万円の見込み

昭和37年設⽴の認知症治療病棟を持つ病院

■水戸病院の概要と桑野さんの業務についてお伺いできますか?

緑風会 水戸病院は、昭和37年9月に精神科病院として設立しました。平成5年に法人化し、現在は精神科と心療内科を標楴しています。病床数は200床。現在は、認知症の治療に力を入れ、認知症のグループホーム、有料老人ホームも運営し、福岡県の認知症医療センターとしての役割も担っています。

従業員はパートを含めて280人。病院の施設管理は、営繕専任の従業員1人とパート従業員の2人で担当しています。

平成25年、私は相談員から事務長に異動となりました。業務内容は人事、事業計画、設備基準・施設の届出・申請等の業務などです。

エスコ(ESCO) 水戸病院 様

医療法人社団緑風会水戸病院
事務長 桑野貴成(くわの たかしげ)氏

エスコ(ESCO) 水戸病院 様

医療法人社団緑風会水戸病院。昭和37年設立の認知症治療に力を入れた病院。福岡県の認知症医療センターでもある

古い建物で水漏れや漏電が発生!
設備更新の優先順位の判断が難しかった。

■以前はどんな課題があったのでしょうか?

昭和30年代後半に建てられた建物は、老朽化して水漏れや漏電が発生していました。長く使った設備は効率が悪いものもあり、いつどこまで設備改修をやるかなど優先順位の判断が難しかったです。

SUENOBAさんの紹介でエスコに。
設備更新や補助金に詳しいと判断して相談開始。

■エスコを知ったきっかけは何でしょうか?

はじめてエスコさんを知ったのは、SUENOBAさん主催のセミナーです。病院の設備の件で困っていることをSUENOBAさんにお話しすると、施設の設備更新や補助金に詳しいエスコさんをご紹介いただきました。設備状況の診断も無料で行っていただけるということでしたので、すぐにつないでいただきました。

エスコさんは、環境省が行うCO2ポテンシャル診断事業の診断機関ということに安心感がありました。SUENOBAさんの紹介であることに加え、病院の取引先業者とも接点があり、信頼できると思いました。

実際のやりとりでも、担当の方はフットワークが軽く、お尋ねしたことに的確に答えてくださいました。東京と福岡の距離を感じさせない素早いご対応に満足しています。

SUENOBA:須恵町が100%出資して起業した会社で、行政と民間企業の支援やコンサルティング、国際支援活動などを行っている。

 

補助金2,600万円を省エネ設備更新に活用!

■導入の効果を教えてください。

入れ替える機器は、空調、LED照明、給湯の3つに決めました。

空調
エアコンは10年以上使用していて、そろそろ入れ替えようという話は出ていました。ガス式のエアコンを利用していた棟もありましたが、更新した設備は電気式に変更しました。消費電力量は、273,647Whから188,504kWhと約31%削減。電気・ガス料金は年間170万円ほどの削減見込みとなりました。

〈改善効果試算〉
コスト削減額 1,704,252円(31%削減)

  BEFORE AFTER
電気・ガス料金 6,001,930円 4,297,678円
消費電力量 273,647kWh 188,504kWh
LPG消費量 1,417㎥ 0㎥

 

エスコ(ESCO) 水戸病院 様

最新式のエアコンに変えることで、電気・ガス料金は年間170万円ほどの削減となる

LED照明
照明は、病院内の電球・蛍光灯をすべてLED照明に変更しました。電気使用量は271,976Whから88,919kWhと約67%の削減となります。電気料金は、照明だけで年間360万円ほどの削減になる見込みです。

〈改善効果試算〉
コスト削減額 3,614,331円(67%削減)

  BEFORE AFTER
電気料金 5,639,674円 2,025,343円
消費電力量 271,976kWh 88,919kWh
エスコ(ESCO) 水戸病院 様

電球、蛍光灯はすべてLED照明に変更した。電気代は年間360万円ほど削減の見込み

給湯
給湯は、主にお風呂や給食などに使用しています。長年ガスとボイラーを使っていましたが、この機会に給湯化システムに切り替えました。電気使用量は30,547㎥から24,635㎥と約19%の削減。ガス料金は、年間80万円ほどの削減見込みです。

〈改善効果試算〉
コスト削減額 806,843円(19%削減)

  BEFORE AFTER
ガス料金 7,195,729円 6,388,886円
LPG消費量 30,547㎥ 24,635㎥
エスコ(ESCO) 水戸病院 様

10年ほど使用していたガスとボイラーを給湯化システムに切り替えた

現状調査と診断は無料。
的確な判断で補助金も増額。

■診断と補助金申請はいつ頃行われたのですか?

2019年末に、環境面での省エネ・省コストを目指すCO2ポテンシャル診断を受けました。その診断結果をもとに、複数の推奨対策をご提示いただき、2020年3月頃に補助金の申請を行いました。

当初、補助金額は2,000万円ほどを見込んでいましたが、エスコさんから、状況に見合った補助金が他にもあり、そちらで申請すると補助金額が増えるというご提案をいただきました。結果的に2,600万円の補助金を受け取ることができ、設備改修の負担を減らすことができました。

従業員の意向で付けられた廊下のエアコン。
働く意識の向上にも繋がった。

■職場環境に何か変化は現れましたか?

工事は9月から始めたばかりで現在進行中ですが、すでに従業員から、新しい環境になって働きやすくなったという声を聞いています。

実は、設備更新に伴い、従業員に働く環境のアンケートを行っていました。今回、廊下に新しくエアコンを取り付けましたが、これは、「廊下は日当たりがよく気持ちはいいが、夏はとても暑くなるのでエアコンをつけてほしい」という要望に応えたものです。従業員の声を拾うことができ、新しい機器も入って、働きやすい環境を作れたことは、大きな財産になったと思います。

エスコ(ESCO) 水戸病院 様

新たに設置した廊下のエアコン。設備更新に伴い実施した従業員へのアンケートで「夏は廊下が暑い」という回答に応えたものだという

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医療法人社団緑風会水戸病院 様
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