2020.08.03

LED工事の疑問を解決!LEDを使うのには工事が必要?

 

家庭でも多く使われるようになってきたLED照明ですが、工場やオフィスでも電気代節約のために導入される事例が増えてきています。LEDを使うためには電球を変えればいいと思われがちですが、実は工事が必要な場合もあります。本記事ではLED化をするのに何が必要なのか、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

こんな方におすすめです。
・分譲マンションの管理会社にお勤めの方
・管理会社フロントでお勤めの方
・管理組合理事長
・管理組合理事

01.LEDの導入に工事が必要になるのはどういうとき?

LED照明を導入するのはどうしたらいいのか、電球をLEDに変えるだけでいいのでは、と考える方もいらっしゃるでしょう。LEDの導入には、工事が必要ない場合と工事が必要な場合があります。

工事の必要性の有無は何で変わるのか、説明します。

01.1家庭の場合


  • LED電球

    図1:LED電球

  • 丸い形シーリングライト

    図2:丸い形シーリングライト

  • 配線器具

    図3:配線器具

一番馴染みがあるのは、家庭のLED電球かもしれません。LED電球とは、電球のように丸い形状をしたLED(図1)で、既存の電球と交換する場合、自分で付け替えることができます。

他にも、家庭では、丸い形のシーリングライト(図2)が使われています。一般的に、天井に配線器具(図3)が設置されており、ここに照明器具本体をカチッとはめるだけなので、こちらも自分で付け替えることができます。

01.2マンション共用部、オフィス、工場の場合


  • 直管蛍光灯

    図4:直管蛍光灯

  • シーリングライト

    図5:シーリングライト

  • ダウンライト

    図6:ダウンライト

では、マンション共用部、オフィス、工場の場合はどうでしょうか。主に、直管蛍光灯(図4)、シーリングライト(図5)、ダウンライト(図6)などが使われますが、ほとんどの場合、工事が必要になります。これは、LED照明に不要な安定器を外し、直接電線を差し込む作業が必要となるからです。

蛍光灯や水銀灯は、放電現象を利用した光源です。この放電現象は不安定で電源に直接繋ぐと電流が急激に増えてランプが壊れてしまいます。この電流を制限するためのものが安定器です。LED照明は、放電することなく電圧をかけて発光する照明なので、安定器が必要ありません。そのために、不要な安定器を外す工事を行います。

02.LED工事にはどんな作業が発生するの?

LED工事に発生する作業には電気が安定器を通らないようにするバイパス工事と、そもそも安定器がついた器具ごと取り外す器具交換があります。

バイパス工事には、片側給電式と両側給電式の2種類があります。片側給電式とは、残存する器具の片方に電線を2本通す工事です。両側給電式とは、残存する器具の両側に1本ずつ電線を通します。

どちらの工事を行うのかは、使用するLED照明によって変わってきます。作業としては配線しなおすだけですが、電気工事士の資格がないと行うことができません。

これから使用するLED照明がどちらの給電式に対応するのかも含めて、電気工事士の方によく相談しておきましょう。

器具交換を行う場合は、今ついている照明の接続器具まですべて取り外し、新しく付け替えることになります。この場合は給電式を考える必要はなく、取り替えた器具がどちらなのかを確認すれば最適なLED照明を選べます。

02.1工事が必要な理由とは

なぜバイパス工事が必要なのか、安定器をそのままにしておいてはいけないのか疑問を持たれるかもしれません。LED照明自体には、安定器を通しても点灯するものもあります。

しかし、安定器をそのままにしておくと、安定器自体が壊れたり古くなったりした場合に、LED照明がつかなくなることがあります。また安定器に電流を通すことで、本来消費しなくていい電力を消費することになります。

LED照明は点灯可能時間が極めて長く、メンテナンスもさほど必要ないのが大きなメリットのひとつです。安定器を通すことでそのメリットが失われてしまいます。そのためにバイパス工事、または器具交換が必要なのです。

バイパス工事をするメリットとして、照明のデザインが変わらない、ということが挙げられます。器具部分に合うLED照明を用意すればよいので、見た目を変えずにLED照明にすることができます。

また、バイパス工事の場合は器具交換が不要なので、必要な費用も少なく抑えられます。

バイパス工事のデメリットとしては、器具自体が古くなってしまうと照明がつかず、器具を交換する必要が出てくることです。長年使っている器具である場合は、バイパス工事を行わずに器具交換をしてしまった方がよい場合がほとんどです。

03.LEDに切り替えることでどんなメリットが受けられるの?

LED照明に切り替えると、多くのメリットがあります。どんなメリットがあるのか、ひとつずつ解説していきます。

03.1寿命が既存の照明に比べて長い

LED照明の大きなメリットとして、寿命が極めて長いことが挙げられます。白熱電球の寿命が約1,000~2,000時間、蛍光灯が約13,000時間、LED照明は約40,000時間と言われています。
寿命が長いということは、交換周期も伸びるということです。電球の費用だけではなく、交換にかかる費用も少なく抑えられます。寿命が長いにもかかわらず消費電力は白熱電球の20%程度と少ないのも大きなメリットです。

03.2適切な場所で使えば火災の危険が少ない

LED照明は、光自体は赤外線を出さないのでほとんど発熱しません。そのため火災の危険が少ないと言えます。ただし、熱を出さないのは光だけで電源部分と発光部分は高温になります。

LED電球は熱を逃がすために工夫されており、本体の放熱板を通して電源部分や発光部分の熱を逃がす構造になっています。そのため、熱のこもりにくい環境で使う必要があります。浴室のような熱がこもりやすい場所でなければ、安全に使うことができます。

03.3照明の点灯速度が早い

LED照明は、点灯速度が非常に早いのもメリットです。蛍光灯や水銀灯などでは、スイッチを入れてから完全に明るくなるまで時間を要します。しかしLED照明の場合は、スイッチを入れた瞬間に完全に明るくなります。

マンションの共用部分などに設置する場合、夕暮れ時に点灯して明るくなるまで時間がかかると薄暗くて見えづらくなりますが、LED照明ならすぐに明るくなるため防犯性、安全性も高くなります。

03.4一部の虫が寄ってこない

白熱電球や蛍光灯は、人間の目に見えない紫外線も発生しています。そのため、紫外線に感受性がある虫や、正の走光性と言って光に向かっていく性質を持つ虫が集まってきます。夏の夜の街路灯や自動販売機にはよく虫が群がっていますよね。

LED照明には紫外線を出すものとほとんど出さないものがあります。紫外線を出すのは主に殺菌灯などに使われるタイプで、その他のものは白熱電球などに比べほんのわずかしか紫外線を出しません。

そのため、白熱電球や蛍光灯に寄ってくる虫がLED照明には寄ってきません。虫が多く照明器具内に入ってくることがないので故障しづらく、交換やメンテナンス頻度も少なくなります。

03.5寒さに強い

白熱電球や蛍光灯は、寒いところだと明るくなるまでに時間がかかったり、そもそも点灯しないこともありえます。しかしLED照明は、寒いところでもすぐに明るくなります。

これは、LED照明が「電圧をかけることで発光する照明」だからです。プラスからマイナスに向かって電流を流したときに生じる電圧降下を順電圧といいますが、これが大きくなるほどLED照明は明るくなります。

順電圧は、周囲が高温であるときよりも低温である時の方が大きくなる傾向にあるので、むしろ低温の時の方が明るくなる傾向にあるわけです。そのため寒冷地の屋外などにも向いています。

04.LED工事にも補助金制度が使えるの?

・都道府県で、LED工事に対する補助金を出しているところがある。
・経済産業省が実施する補助金制度がある。

LED工事には、バイパス工事を行ったり器具交換をしたりと資金が必要になってきます。ですが、都道府県や自治体でLED工事に対して補助金を出しているところがあります。また法人向けに、国が補助金を出す事業もあります。いくつかご紹介します。

04.1都道府県の実施するLED工事に対する補助金

東京都では、LED照明等節電促進助成金として設置にかかる金額の半分以内、30万円~1,500万円の間で助成金事業を行っています。2020年は4期の募集があり、既に募集が終わっているものもありますが年末まで行っています。

また埼玉県戸田市では環境配慮型システム等設置費補助金制度があり、100個までのLED照明設置について10万円の補助金が支給されます。

04.2国の実施するLED工事に対する補助金

経済産業省が省エネルギー投資促進に向けた支援補助金という事業を行っています。照明に関する設備費が50%未満である、などの制限はありますが、設備単位では30万円~3,000万円の補助金が支給されます。

こちらは昨年も行われていた事業です。今年は間もなく申請期間が終わってしまいますが、来年も行われる可能性は十分にあります。

05.LED工事をするときによくある質問

05.1LED照明にすることでどの程度の省エネ効果があるのか

LED照明は白熱球のおよそ20倍~40倍、蛍光灯の3倍程度の寿命があります。また白熱球と比較すると、消費電力はおよそ20%程度と省エネ効果が期待できます。

05.2LED工事は自分でできるのか

LED工事のうちバイパス工事は電気工事になりますので、電気工事士の資格が必要です。器具交換の際も取り外すときには電気工事士の資格を持つ方に作業してもらう必要があります。

05.3ホームセンターなどで売っている球は使える?

販売している電球の口金の種類や給電式を確認して、対応するものであれば使用できます。間違って対応していないものを選ぶと使えないどころか故障する危険があるので、しっかり確認しましょう。

05.4そもそもLEDってなに?

LEDとはLight Emitting Diodeを略したもので、発光ダイオードと呼ばれるものです。電圧をかけると発光する性質を持っており、現在までに赤、青、黄、緑、桃、白に発光する発光ダイオードが作られています。

2014年に青色発光ダイオードが開発されたことで、それまでに開発されていた赤、緑と合わせて光の3原色がすべて揃い、多くの色をLEDで再現できるようになったのです。特に白を再現できるようになったことで、多くのLED照明機器が生産されるようになりました。

05.5LED照明にすることでデメリットはあるのか

バイパス工事を行った場合の話ですが、この場合は電流が安定器を通りません。そのため、元々使っていた白熱球や蛍光灯は使えなくなります。例えばLED照明が点灯しなくなったとしても、代替としてLED以外の照明を使うと危険です。バイパス工事をしたものはLED照明専用としましょう。

また、LED照明は熱のこもる環境に弱いです。例えば浴室などにLED照明を使用する場合は、専用のLED照明(密閉型器具に対応しているもの、防湿照明器具対応のもの)を選ぶ必要があります。必ず外箱を確認しましょう。

さらにLED照明のタイプにも気を配る必要があります。白熱球はそのままでも電球周囲全体に光が広がりますが、LED照明の光は直線的で広がりにくい性質があります。

LED照明には全光束タイプと広配光タイプがあり、全光束タイプは下に向かって180度照らすため天井などの高所に設置する場合に使います。広配光タイプは白熱球と同様に周囲300度を照らすため、壁などであまり高い場所でない部分に設置する場合に使います。

06.まとめ

本記事では、LEDの工事に関する情報をご紹介しました。特に、マンションの共用部、オフィス、工場の場合はLEDの利用に際し、工事が必要となります。エスコには11,000件を超えるLEDの導入実績があります。工事を検討される際にはエスコにご相談ください。

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